きりまん工房ーキーボードの自作キーキャップ製作

レジンや木材、漆などいろいろな素材でキーキャップ作ってます

ウッドレジンキーキャップのこだわり

ご覧いただきありがとうございます。

ウッドレジンキーキャップとしては第3弾となる作品を仕上げました。

ちなみに、前回のウッドレジンの作製の様子は下記にまとめています。

kirimanworks.hatenablog.com

kirimanworks.hatenablog.com

kirimanworks.hatenablog.com

 

今回も同じウッドレジンキーキャップの作製ですが、各所工夫した点がありますのでそちらを中心にまとめていきます。

 

テーマは海の洞窟(海蝕洞)や河口です。

 

1‐0.ウッドレジンキーキャップの製作過程

1-1.アルミ削り出しならぬ、レジン削り出し?

ウッドレジンキーキャップはレジンキーキャップでよくある型で作るわけでなく、ブロックの削り出しで作製します。

そのため、まずは大きなウッドレジンのブロック作製から開始。

 

 

1-2.流れる模様の層

テーマに合わせてレジンの色味調整と流し込みを行います。今回は色でグラデーションを付けたかったので薄い青、濃い青の層に分けて流し込むこととしました。(5層も!!!)

 

 

で、ただ流し込むだけでなく、模様をつけたいのですが曲者です。

 

模様を残す=粘度が高い=気泡が抜けないリスク高い

 

となります。また、模様をつくりだすためにレジンを触る必要があるのでそれも気泡のリスクになりました。

ただ、丁寧に取り除いたので大きいものは大方取り除くことができました。ここは下から覗いて気泡が見えたら根気よく取り除くだけですね。エンボスヒーターではレジンが軟化して模様が崩れます。

 

 

そして、4層目 思ったより色は濃かったですがこれでよかった。削るとまた違う表情になりましたので…

 

 

当時の自分もそう信じていたみたいです。

 

1‐3.大まかなカット

ブロックをキーキャップのだいたいのサイズに切り出しました。

この段階で優勝ですわ!

 

 

2‐0.こだわりの削り出し

2‐1.鉱石カット

今回の一番のこだわりであり、大変!!!に難しかったこと。

 

鉱石のようなカット!!!

 

これはまずリューターでテストしてみたもの。

 

そして、丁寧に丁寧にやすりで面を作ります。

 

机に対して、キーキャップを角度をつけて保持し

ゆっくりと削ることで面を作りました。

 

 

大変だったポイント

  • 往復で削ると、折り返し地点で必ず引っかかる=角が丸くなる
  • 調子に乗って削っていると削りすぎる=面と面の頂点がずれる
  • 小さなキーキャップに小さな面を作るのは無理
  • やすりに何度も同じ面を同じ角度で当てるのは無理
  • 何回もやりなおした
  • ほんと大変だった…

ということで、面をきれいに出すのもそうですが小さな面を作るのが大変でした。

面をやすりに当てて、きれいに当たったかは手の感触だけで判断します。

よって、広い面はなんとなくわかるんですが小さな面ほど感覚が伝わりづらいのでズレます。

 

これは練習しかなかったです。

 

ちなみに、あて木も試しましたが最初の面だしには向いていません。面を作りながら手の柔軟性でどうしてもきれいな面は生まれませんでした。

番手を上げて磨いていく過程では役に立ちました。

 

そうして生まれたのがこれらです。

 

2-2.キーキャップにするための軸

このままではただのきれいなウッドレジンブロックです。

 

キーキャップとして使うには軸を付ける必要があります。

 

そのために用意したのがお手製のシリコンモールド。3Dプリントベースで軸用の形を作製しました。

この型をはめるためにブロックの中をひたすらリューターで削り落としていきます。

 

よっ!削り出し!

 

 

お手製のモールドには笑顔のマークを付けています。手に取ってくれた方も笑顔になれるといいなという願いを込めています。

 

 

これで、一通り形は完成しました。

 

2‐3.果てしない研磨と面出しの戦い

 

つやつやにするために、

耐水ペーパーやすり400→600→1000→1500→2000 コンパウンド粗目→中目→極細

の8工程で研磨をしていきます。

 

まぁ難しいこと。

1000番くらいまではしっかりと面の角を落としてくれやがるので、その度にまた面を調整するためにほかの面も削りなおして…と調整まみれでした。

 

後々思ったのですが、土日のほとんどを費やしたので

6時間x2日 =12時間

それを飛び飛びでも4週間は行った気がします。

6時間x2日x4週間 =48時間

 

研磨だけで48時間…

8つ作っているので、それぞれ面の数は違えど研磨だけで1個6時間。

出来上がりがきれいすぎて苦労も吹き飛ぶんですが、やはり大変だったなと改めて思います。

 

 

3‐0.そして完成

すべてのブロックを磨き上げて完成しました!!!

いままでの工程

木のレイアウト→レジン5層分流し込み→ブロックからのカット→削り出し→調整→鉱石カット→軸作製→研磨

 

と型に流し込むだけでない、なんとも大変な作業の塊になってしまいました。

(型に流し込むのも多色にすると大変っちゃ大変ですが)

 

 

 

おわりに

振り返って、作品を見ていると苦労の吹き飛ぶきれいさです。

私の好きなように、自分が気に入るように作ったので当たり前っちゃ当たり前ですが…

 

キーボードの1か所、ただそこにあるだけで華やかですし、

ちょこちょこ触ってしまうような、そんなキーキャップになったかと思います。

 

頑張って作ったウッドレジンキーキャップはBOOTHに出展しています。

よければご覧ください。

kiriman-works.booth.pm

 

適宜情報更新しているのはX(Twitter)ですので、よければフォローお願いします。

https://twitter.com/kiriman_works

 

それではまた見ていただけると嬉しいです。

 

 

 

 

 

Small ISO keyboard キーキャップのこだわり

ご覧いただき、ありがとうございます。

小さなISOエンターキーを備えたキーボード型のキーキャップを、スカルピーで作製した過程をご紹介します。

 

今回は脱力して作るがモットーだったので、特に新しい技術とか珍しいことはありませんがよければご覧ください。

 

 

 

なお、スカルピーでの作成過程については前回の記事をご覧ください

 

 

1.0 デザイン

1.1 キーボードっぽさ

当初からISOエンターを入れるつもりでした。さらに、誰が見てもなんとなくキーボードっぽい=ロウスタッガードが前提条件。

ただし、1Uサイズの小ささに何キー入れられるかは未知数でした。

ということで、いつも通り下書きをば。

 

 

難しかったのが、キー数を多くすると”脱力”コンセプトから外れる(かなり細かくなる)

逆に少なくしすぎるとキーボードっぽく見えない!

 

ということで、1U、1.25U、1.5Uを入れつつ、ISOエンターを入れた上記のデザインに落ち着きました。

 

1.2 デザインと実物の印象は違う

試しにスカルピーを使ってキーを作ってみました。

 

おん? なんか思ってたよりのっぺりとした印象!

 

ということで、60%キーボードをちまちまとみていると気づいた。

「なるほど、スペースを短くして、最下段の両端にすき間を作るデザインが好きだ。」

・・・これは個人の趣味の領域ですが、ミニマル寄りのキーボードが好きなのでこの結論に至りました。

 

ということで、スペースを0.25U相当=0.625㎜削ることで両端を開けることにしました。

 

2.0 原型づくり

すべて原型はこの高級粘土で作っています! 

スカルピーを買う前に「キーキャップ作るくらいなら、一生分あるからー」と聞いていましたが、その通りかもしれません。 減りはするけど、あと何個キーキャップを作れば使い切れるのかわかりません笑

 

2.1 土台作り

やわらかいもので直線的なものを作るのはとても難しいです。少なくとも自分にとっては苦手なものでした。

見ての通り、角がなめらか!!!

 

盛って、焼いて固めて、削って、また盛ってで調整です。

一度ではきれいにできないですね… よい方法があればぜひ教えてください(´;ω;`)

 

2.2 キーキャップづくり

キーキャップ部分はディテールを決める重要なところだと思っています。

で、それを彫りこみで作るのか、別に作って後で付けるのか迷いました。

 

が、今回は別に作って付けました。

理由としては

・キーキャップ作りの容易さ

→幅を整えた棒を作って切り出せばOK! (と思ったのが間違いだった。)

・立体感が出る!(はず)

 

ただ、間違いだったなーと笑 かなり手間が増えました。

 

この写真左側にちらっと見えているのですが、

きっちりと刃の傾きなど考えて切り込みを入れないとばらつきが出ます。

さらに、小さいため取り回しが難しく、ピンセットでつかんで運ぶだけでゆがみます…それを直すために触ると余計に歪み…

 

今思うと、切り出した後にすぐ焼いて固めたらよかったです。

 

で、固めたら一番大事なISOエンターを削り、形の調整してみます。

調べてはないですが、世界最小?笑

 

2.3 土台+筐体+キーキャップ=キーボードキーキャップ

ここまで出来たら後は筐体に組み込んでいくだけです。

まずは概形を作って確認。 この段階で当初デザインと違ってベゼルを広くとる方向にシフトしていますね。

各キーキャップにスカルピーを塗って、焼き固め。

更に、筐体については塗り足したり、削ったりでキーボードらしさを作っていきます。

 

天面はやすりで整えました。

 

2.4 ディテールづくり

概形ができましたので、細かいところで修正を入れます。

 

キーキャップは面取りをしました。 さすがにシリンドリカルは難しかったので、自分の好きな平らに近いキーキャップイメージです。

 

で、角をきっちり出さないとかっこよくないことに気が付いて

盛っては削り、削りすぎたところに盛り、削りをすることで線を整えました

 

また、筐体デザインとしては側面も彫りこんだりできたのですが、あえてシンプルな筐体にしました。(なにものでもないですしね。 概念なんで。)

 

原型としてはこんな感じで完成!!

 

3.0 注型

3.1 型取り

 

型取りはシリコンで行いました。

食品にも使用できるようで、安心かなと思って使っています。

この工程は特筆することはないかな。

キーキャップの間があまりにも狭くて、気泡が抜けなかったことくらいです。

(結構これに困ってたくせに!

 

3.2 注型

レジンはいつもフローレスレジンを使用しています。ものによって使い分けています。

今回の作品は不透明なのでしっかりと硬化して、かつ色が混ざらないように粘度の高いものを使用しました。 

透明度が必要な作品では注型用、コーティング用などを使い分けています。

(硬化時間 3日と1日、透明度 高い、厚みがあると透明度が落ちる)

 

途中経過…

 

でけた!

 

3.3 多色成形

自分では初の多色成形です。

レジン自体に色をつけているので、色が落ちることがありません。

 

家にあった100均のアクリル絵の具では、水分?が分離していて使いづらかったので少し値は張りますがちゃんとしてそうなTURNERのアクリル絵の具を採用しました。

 

 

クリスマスカラーはモチーフがあったのですが、あとは思いつき!

脱力して、好きなように作りました!

 

で、たくさんできました!

 

おわりに

ご覧いただきありがとうございました。

脱力して作ろうと思いましたが、結局いろんなところで技術的にハードルがありました。

原型ができればあとは楽しく作れましたが、今回は小さな部品(キーキャップ)と直線に悩まされた作品でした。

 

頑張って作ったSmall ISO keyboardキーキャップはBOOTHに出展しています。

よければご覧ください。

 

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螺鈿キーキャップのこだわり 製作過程2 螺鈿の加飾から仕上げまで

ご覧いただき、ありがとうございます。

銘木の”黒檀”を削り出し、漆塗り、螺鈿にて加飾し製作した過程をご紹介します。

 

前回は黒檀を削り出して、漆の上塗りまでをご紹介しました。

 

kirimanworks.hatenablog.com

 

今回は螺鈿をまいて、仕上げる作業についてご紹介します。

3.0 螺鈿での加飾

3.1 デザイン詳細

一番センスがいる作業で、こればかりは自分は…と思うのがデザインです。

案の定、謎に迷走していました。

一つ一つ、こだわりがありますのでご紹介。



3.1.1 桜(Sakura)

桜舞い散る道をイメージしました。5面どこから見ても、柄が成立するように側面まで作りこみました。 

手前は地面、左右に2本の木が立っていて、花びらが舞い散っている様子を表しました。螺鈿の隙間は枝を意識しています。

大きな花びらのほか、間隙にはごくごく小さな螺鈿を入れています。遠くの花びらをイメージしています。

 

3.1.2 勾配(Koubai)

様々な大きさ、形の螺鈿をみっちり詰めるときれいじゃないかというアイデアがありました。

ただ、ランダムに配置するのでなく、大きさに勾配を付けたことでデザインとして”勾配”というコンセプトが完成しました。

また、素体の加工の際にどうしても軸のはまりやすさなどで向きを規定する必要があります。その点でも非対称なデザインが役に立ちました。

左上から右下にかけて、大きさの違う螺鈿がはまっています。

側面はシンプルに漆黒を楽しめます。

 

3.1.3 斜め(Naname)

直線的なデザインを入れたくて、かなり悩んだのがこちら。

一面を螺鈿にすると少しうるさくなるかと思い、

  • 面をすべて斜めに分けること
  • 枠を意識すること

を考えてデザインしました。

展開図は下のようになっていて、螺鈿がある方の側面は△のパーツがまとまっているので派手め。ない方の側面はよりシンプルな見た目になっています。

 

螺鈿には一枚物のシートと、直線状にすでに切ってある螺鈿を使いました。

できるだけつなぎ目のないものを使用したのですが、それがあったようで研磨の過程でつなぎ目から割れてしまうところがありました…。

(下側の直線部)

むちゃくちゃつらかったです。ただ、補修しようとするとほかのところに影響が出そうだったのでこのままにしています。使用時には見えません。

 

3.1.4 幾何学(Kikagaku)

本当に数学的に求めた形ではないですが、一般的に幾何学模様と呼ばれるものかと思います。

中央の螺鈿は完全自作(山形でいただいたアワビ貝の殻を諸々加工して、自分で作った螺鈿)です。

こちらの作品は上記3つより前に作製していたものです。自分の作品としては3つ目となります。

シンプルなので、黒系のキーボードによく合いつつも高級感が出るんじゃないかなと個人的には思っています。

 

3.2 螺鈿の準備

螺鈿は主にアワビ貝(青貝)や白蝶貝、夜光貝、ニュージーランド貝を薄く加工して使用します。

 

3.1.4の幾何学では自作の螺鈿を使用しましたが、ほかにも漆関連の製造所から加工された形で売られています。

3.1.1の桜の花びらや、直線状の螺鈿も既存のものです。

3.1.3の斜めでは、シート状に加工されたものを切りだして使用しました。

 

売ってあるなら、楽だなと思ったら大間違いです。

薄いけど貝殻なので硬く、脆いものです。思ったように切り出せません。

  • 直線はきれいに切れる
  • 最後の端が力を入れると砕ける
  • 斜めに切り出す際の鋭利な部分が砕ける

という特徴があり、新品の刃で何度も力を入れながらけがくようにして切り出しました。

また、端や鋭利な部分は一定の力のままカッターを振りぬくことでうまく切り出すことができました。イメージ、押し切るよりは引き切る感じです。

そうして、ようやく角の出た螺鈿を準備することができました。(何枚も角がなくなったものがあります…(泣

 

また、螺鈿は白下地の上であまり輝きが確認できませんので保管容器の底に黒い紙を敷いてピックする際にある程度クオリティを確認できるようにしました。

右が端が砕けてしまったものたちです。

なくても見えてるかも笑

 

3.3 螺鈿の貼り付け

蝋色漆で上塗りをしたキーキャップ(漆器)に、漆で螺鈿を貼り付けていきます。

作業の様子はYoutubeで公開しました。

www.youtube.com

 

螺鈿を拾う方法は、竹串の先に少しだけ漆をつけて、螺鈿を引っ付けます。

小さいものだと漆器のほうに貼りつかず、竹串にまとわりつくものも…

また、貼り付けていくと少しずつ厚みの違いにも気付けるようになり、極端に厚いものは後で平面を出すのが大変なので捨てました。

 

SakuraとKoubaiは一つ一つ、形が違う螺鈿を隣り合う螺鈿の形を見ながらピックして貼り付けていきました。

Koubaiで2時間ほぼ休みなし、Sakuraで4時間程度かかって貼り付け終わりました。

 

Nanameはいくら螺鈿を切り出していてレイアウトが決まっているとはいえ、

細かな調整も含めて貼り付けに1時間程度はかかっていました。(もうちょっと楽だと思ったのにな…)

www.youtube.com

 

3.4 面だし

貼り付けた螺鈿は漆器と段差がある状態です。

そこで全体に上から漆を塗り、螺鈿部分の漆をけがいたり研ぎ出したりし、さらに漆を塗り、げがき研ぎ出し・・・と何度も繰り返すことで段差をなくしていきます。

 

 

写真のように、目に見えて段差があります。

漆は厚く塗ることができないので、薄く塗り、研ぎ、とここもまた大変な作業です。

この様子もYoutubeにあげてました。

www.youtube.com

 

何度か繰り返して、キレイな面が出ました。

 

3.5 胴摺

だいたいの面が出たら、全体を研磨します。

研ぎ出し技法ですので、研磨が命といっても過言ではないでしょう。

 

レジンで研磨道具は一式持っていますので使用します。

1500番→2000番 コンパウンド 粗目→細目→極細 と研磨していきます。

これまたYoutubeに上げてました。

 

この時は少しパワーの小さいハンドルーターでバフ掛けしています。

正規の手順では磨き炭を使用したりしますが、そこは手持ちの品で代替しています。

 

 

 

研磨するほど、螺鈿の輝き、漆の黒とツヤが増していくのが嬉しくてテンション高めです。

 

www.youtube.com

 

螺鈿は薄い貝なので、どうしても研磨で削りすぎてしまうところも出ます。

今回は部分的にその螺鈿を取り除いて、再度貼り付けなおし→面だし→胴摺としました。

 

なので、実際に胴摺が終わったのはYoutube動画からかなり時間が経ってからでした。

 

3.6 摺り漆

胴摺ですでにツヤは出ていますが、まだまだ艶出しは続きます。

摺漆によって表面にさらに深みを出していきます。車のワックスがけみたいなイメージでしょうか。

 

生漆を塗っては乾燥し、軽く研磨を行いました。

繰り返せば繰り返すほど深いツヤになっていきます。

 

生漆を塗り、摺漆用紙でふき取っています。

今回は3回ほど繰り返しました。

 

3.7 仕上げ磨き

摺漆後にコンパウンドで磨き上げます。

 

ルーターで磨き上げた後に、なぜか曇っているように見えました。

そこで、最後の仕上げを手磨きできっちり行うことに。

 

 

この後、見違えるようなツヤが出ました。

どうも、ルーターの速度を低回転にしていましたが強かったよう。(繊細!)

「深夜だらだらなで打ちラジオ」を聞きながら、まったり作業をするととても深いツヤが出ました!

 

3.8 軸の補強

最後は裏側の軸受け部分の処理です。

こちらも、漆で補強していきます。

 

この時、漆が軸受けに入ることで傾きやハマり具合が変わりますので、

また削ってははめて見て、削ってははめて見てを繰り返します。

 

もう、表面は完成しているのでここで失敗するわけにはいきません。

少し緩いくらいにして、漆を塗ることでほどほどきつめに設定しました。

ただ、どの軸にもピッタリとはならないですね。軸の精度にもよります。

Gateron系は少しきつい。Durockはピッタリな印象でした。

 

3.9 完成

軸受け側にもしっかり漆で補強し、軸受けの高さを削って調整することで

キーキャップの高さを調整して完成です。

 

 

6月末頃から作製を開始し、途中お休みははさんだものの、3か月後の9月末に完成しました! 長かったーけど、大満足!

 

おわりに

ご覧いただきありがとうございました。

素地の黒檀削り出しから上塗りまで1か月の製作期間!

そこから螺鈿加飾、胴摺、摺漆、磨き上げと合計で3か月ほどかかりましたが、納得のいくものができたと思っています。

 

この頑張って作った螺鈿キーキャップはBOOTHに出展しています。よければご覧ください。

kiriman-works.booth.pm

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次はなにを作ろうかなー!

それでは次の記事もご覧いただけると幸いです。

 

またね!

螺鈿キーキャップのこだわり 製作過程1 黒檀削り出し―漆の上塗りまで

ご覧いただき、ありがとうございます。

銘木の”黒檀”を削り出し、漆塗り、螺鈿にて加飾し製作した過程をご紹介します。

 

なお、細かい作成過程については本業の方の漆器づくりの製作工程をいくつか参考にしましたのでそちらをご覧ください。

j-fujii.com

 

今回は螺鈿キーキャップの製作過程とこだわった点についてご紹介します。

 

螺鈿とは

螺鈿とは貝をもって飾ることのようですが、螺鈿で検索すると出てくるのは主に漆面に貝を貼り付けているものかと思います。

 

貝の表面が鮮やかな色になるのは、それ自体が色素(例えば着色料をイメージ)を持っているわけではなく、構造色と呼ばれる光の性質を利用した光学特性を持っているようです。

 

面白いページを見つけたので、こちらに貼っておきます。

www.techno-synergy.co.jp

 

 

螺鈿キーキャップとは

キーボードのキーキャップを漆器として作製し、螺鈿細工を施したものです。



漆塗りのキーキャップは何例かインターネットで見ることはできますが、

螺鈿のキーキャップは調べた限りでは私が世界で初めて製作したものとなります。(個人調べ)

 

 

1.0 螺鈿キーキャップの製作‐素体作り

1.1 素体の概要

漆器のベースとなるのは木材だと思います。

キーキャップについても、私の持てる技術をフルで使って木材で作製することにしました。

 

実は、漆や螺鈿をする前に木ーキャップを木材削り出しで作製していたので、その経験はありました。

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このような木製のキーキャップに漆を塗り、螺鈿を盛るようになります。

 

1.2 黒檀(素体)の切り出し

まずは黒檀をキーキャップの大きさ程度のブロック状に切り出します。

 

ちなみに切り出しはドレメルのハンドルーターで行いました。

 

 

黒檀は硬いので、ノコギリだと筋肉痛になりそうです。ルーターも本来は使用に適してないと思いますが、力業です!道具を持っていれば、いろいろなことに挑戦できるのでおすすめです。

 

 

1.3 黒檀の成形

黒檀をキーキャップの形に整えていきます。

少し余裕を持ったサイズに削り出しているので、治具(というほどでもないが)を使ってやする際のサイズ合わせを行いました。

 

 

更に、キースイッチがはまる”+”の溝を彫ります。これもお手製の治具でだいたいの場所にあたりを点けました。

 

 

で、十字に溝がほれたらキースイッチへはまり込むために軸受け周辺を削っていきます。

 

そうすると見慣れたキーキャップの形が完成ですね。

今回はこれを4つ作成しましたので、バリエーションを持たせるために角を落としたものも作ってみました。

 

1.4 軸受けの調整

十字を切るのも実は大変な作業です。

  • キースイッチの出っ張りよりも小さければ、ハマらない。
  • 大きすぎると、緩くて押した後の反発で飛んでいく。
  • 十字の傾きがあれば、キーキャップを付けた際に斜めになる。
  • キャップに対して垂直が出ていないと、付けた際に天面に傾斜が生まれる

 

最初はハマらないので、キースイッチを当てては削り。

少しずつハマるようになってくると、それを維持したまま深さを出していく。

深さを出すときに木目に沿ってどうしても削りやすさが違うので、斜めになっていく。

それをはめては確認して、少し削って調整、はめて、調整、はめて、調整、はめて、調整、はめて、調整くらい慎重に少しずつ行います。

 

として、ようやく収まりがよくなります。

この調整で1個1時間程度かかることも多々。しかし、キーキャップとして使えなければ意味がないので地道にがんばります。

 

 

2.0 漆塗り

2.1 漆塗りの概要

漆塗りは用途に合わせて調合された漆を何層にも重ねることで達成されます。

漆は天然の樹脂で、重合(固まる)ととても強固になるため古くから漆器として生活を支える道具に使われていると思います。

ご自身の御茶碗や汁椀はいかがでしょうか?

 

漆の乾燥は通常イメージする水を抜く乾燥でなく、湿度をコントロールした環境下において酵素反応を用いた重合です。

そのため、漆を塗った後は室(湿度、温度をコントロールした専用の部屋)に入れて乾燥させます。

キーキャップは小さいので、その辺にある手ごろな木箱で実現しています。

 

漆の色は黒や朱が代表的でありますが、黒は酸化鉄、朱は弁柄(酸化鉄赤)などが顔料として混ぜられているようです。実際、顔料の違いによっていくつも色があるようですが、伝統的な色味がいちばん漆器として王道で漆器とわかってもらいやすそうですね。

 

手技で難しいところは、以下の通りです。

  • 厚く塗ると乾燥時の内外の収縮率の差からかしわが寄ること
    • しわが寄るとそこを削るので、何層分も塗りなおし…
  • 素手で触るとかぶれること
    • ある程度触っていると慣れるようです。私も最近かぶれなくなりました。

あとはほかの塗料にも言えるかもしれないですが、保管に気を遣うことでしょうか。

 

その難しさゆえに、手間がかかることは多いですが、

漆器は深い色と艶をもち、とても魅力的なものに感じます。

 

2.2 下地づくり

まずは黒檀に生漆を塗って下地を作っていきます。

 

本来はもっと密度の小さい桧などを使用するため木の木目が多く出るようです。そこで、生漆は顔料などが入っていないため、砥の粉を混ぜて下地を作るのに使われるようです。

 

黒檀は木目が細かいために生漆を何度か塗ることで平滑な面が得られます。

最初の加工が難しい分、ここはお得!

 

 

先述の通り、薄く塗らないとしわがよるために

塗っては乾燥→塗っては乾燥を繰り返します。 乾燥は室に入れてだいたい1日です。

 

で、数回繰り返した後は乾燥後に研磨も行っています。

 

正確に覚えてないですが、Xのポストからさかのぼるに5回はその作業を繰り返したようですね。自分が納得のいくまで、何層にも重ねて塗っています。

 

下地作りでちょうど7日間はかかっていますね。

 

2.3 螺鈿細工のための漆塗り(上塗り)

上塗りはいくつかの方法に分かれます。

  • 摺り漆技法
    • 生漆を何度も摺りこんで仕上げる
      • 実は2.2の作業がこれ。よく木目の見える漆器がありますが、それにあたります。
  • 塗り立て技法
    • 上漆を塗るだけで仕上げます。油分によるのか塗った面に光沢があるのでそれだけできれいです。
  • 研ぎ出し技法
    • 字の通り研ぎだして磨きます。漆本来の深いツヤ、輝きが得られます。
    • ただその手間から、最近では減ってきているようです。
    • が、採用です。

 

螺鈿細工は貝を貼り付けた後に研ぎだします。

 

そこであえて研ぎ出し技法を採用しました。

 

別名、蝋色磨き仕上げとも言うようです。

この、蝋色というのは生漆の次に塗る上塗りに使用する、油分を含まない蝋色漆から来ています。

以下の写真のように磨く前はツヤがありません。

 

 

乾燥後に1500番で研磨して面を出し、さらに塗り→乾燥を合計3回行いました。

生漆の層に酸化鉄の漆黒の層が構築されました。

 

おわりに

ご覧いただきありがとうございました。

素地の黒檀削り出しから上塗りまで1か月の製作期間!

かなり時間がかかりましたが、納得のいくものができたと思っています。

 

螺鈿での加飾については、この次の記事で書こうと思っています。

 

この頑張って作った螺鈿キーキャップはBOOTHに出展しています。よければご覧ください。

https://kiriman-works.booth.pm/items/6140832

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それでは次の記事もご覧いただけると幸いです。

 

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モノアイキーキャップのこだわり デザイン、製作編

ご覧いただき、ありがとうございます。

モノアイキーキャップをスカルピーで原型づくり、多色レジンにて製作した過程をご紹介します。

 

なお、スカルピーでの細かい作成過程についてはほかの記事をご覧ください

kirimanworks.hatenablog.com

kirimanworks.hatenablog.com

 

今回はモノアイキーキャップの製作過程でこだわった点についてご紹介します。

 

1.0 デザインのこだわり

1.1 モノアイにするにあたり

まず、モノアイを作るにあたり考えました。自分はモノアイがすきだけど、ほかの人はどうだろう?案外好きな方多いんじゃないかと。

 

Xで投票を行った結果は、好きな方93.3%でした!

 

で、好きな方が多いのはわかりました。

 

ただ自分の中で、モノアイ=ザ〇 が思いつきます。それをマネするわけにはいきませんし、あくまで自分も自分がデザインの概念として好きなモノアイを表現するように心がけました。

 

1.2 モノアイのデザイン

最初にモノアイを丸くくりっとしたお目目で書いてみました。

しかし、なにか物足りない!モノアイにあるかっこよさが見られない!

 

そこで、斜めに切ってみたりすることであの鋭いまなざしになるのではと思い、

いくつか案を出してみました。

 

上下で切ってみたり、シンプルな中にかっこよさをと思って段差をつけてみたりとした結果。

 

なんかしっくりこなくて、一晩寝かせた結果

最終的に右下のデザイン案ができました。

 

1.3 デザインの中での工夫

  1. モノアイはクリアさを強調できる構造とする
  2. 全体的に装甲感を出したい

 

1.については製作時の工夫で再現しました。

 

2.については段差や溝、リベットのような点を追加することで表現しました。

 

2.0 製作時のこだわり

2.1 スカルピーのざらざらとレンズのクリアさ

スカルピーは粘土ですので、いくらきれいにしてもざらざらは残ります。そこで、レンズには別に用意したレジンを用いることとしました。

 

レンズをはめ込むまでが大変だった💦

 

全体的に高低差のある構造なので、まずは低い面から製作して盛っていくようにしました。

ただ、レンズ部分は〇の精度が悪いとレンズとかみ合いませんのでそこは調整が必要です。

土台にレンズはめ込み部分を作りました。

 

 

続いて、レンズはめ込み部はぶった切って、盛りました。

 

で、さらに直線を調整、盛っていって

 

概形ができたらレンズに使用するレジンを削って形を整えていきます。

 

かなりの試行錯誤の結果、押し込み時に摩擦を感じるくらいぴったりにできました。

 

で、これを型取りする前に一部レジンでコートすることで外装部分にもツヤとざらざらした部分を作りました。

 

 

実はこの加工、思いつきでして。

シリコン型を取る前にケースへスカルピーの原型をレジンでつけるのですが、たまたま余ったレジンを一部塗りつけてしまい。よく見るとつやが出てよい感じだったので、外装の一部だけならアクセントになってよいかと思って塗りました。

 

2.2 多色レジン成形

色分けは主に3か所を考えていました。

  1. レンズ
  2. 外装
  3. それ以外の骨格、土台

さて、多色レジンは苦手とするところです。

使用しているレジンは気泡抜けがよく、透明度の高い作品を作るのには向いているのですが、

硬化が遅くて細かなところに留めておくことが難しいのです。

 

まずは瞬時に固まるUVレジンで試してみました。

 

 

思ったような色分けはできそうです。

 

ここで、自分の持っているレジンで粘度の高い

「フローレスレジン 海レジン用」をレンズや外装に使うことにしました。

 

こちらは気泡抜けがよい割に硬化が比較的早い(1時間―2時間くらいで水あめ状になる)ため、多色レジンでの注型も可能でした。

 

同じくコーティング用なども持っていますが、そちらは同じ粘度になるまで半日以上かかりますのであまり向いていない印象です。

 

2.3 レンズの仕掛け

さて、下の写真お分かりいただけるでしょうか。

 

実はレンズ部分が光を透過しているのです!! (えっへん!

 

なんだーそんなこと、と思わないでくださいね。 不透明なレジンを型に流しいれるのに透明な個所をどうやって確保するのか、あなたならどうしますか。

 

僕はむちゃくちゃ悩んだ結果、下の図のようにしました。

レンズの裏面に、別途透明レジンの棒を用意しておき、それを張り付けています。そうすることで色付きのレジンを流しいれてもレンズの後ろはクリアなままです。

 

ただ、ここに難しい点が一つ!

この棒が後ではめ込む型に干渉しないようにする必要があります。

レンズ部分のレジンは毎回同じだけ入れ込めるわけではありません。(厳密には量を合わせておく必要がありますが、その時の硬化の具合などで量を調整して入れているので揃えられません。)

ということで、レジンの棒は逐一クリアランスの調整のため、削っては軸受け側の型をはめてフィッティングを見ました。

 

この過程、結構大変でした…💦

 

でも、完成した作品では予想通りにキーボードのバックライトを透過してくれました。

 

2.4 カラーバリエーション

キラキラと鉄感も出るマイカパウダーをふんだんに使って、かっこいいと思えるような色味を調合しました。

ベースにシルバーを入れて、そこに各色のマイカパウダーを混ぜていくようにしました。

 

そして、完成したのがこちら!

 

 

いや、かっこいい!!笑

 

ということで、完成です。

 

おわりに

ご覧いただきありがとうございました。

新しい仕掛けによって製作時の手間がちょっとかかりましたが、その分楽しいギミックをお届けできたのではないかなと思っています。

 

頑張って作ったモノアイキーキャップはBOOTHに出展しています。

よければご覧ください。

 

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そのほかのスカルピー作品はこちら。

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それでは次の記事も見ていただけると嬉しいです。

 

クラシックカーキーキャップ -60’s のこだわり 製作編

ご覧いただき、ありがとうございます。

クラシックカーキーキャップをスカルピーで作製した過程をご紹介します。



前回は、60年代の車ということでデザイン面でどういった点を重視したのかまとめました。

kirimanworks.hatenablog.com

なお、スカルピーでの作成過程については前回の記事をご覧ください

kirimanworks.hatenablog.com

kirimanworks.hatenablog.com

 

 

今回は製作過程でこだわった点についてご紹介します。

 

2.0 製作過程のこだわり

デザインを活かすために、製作過程でいくつかこだわったポイントがありますのでそちらをご紹介します。

2.1 塗装と未塗装部分

せっかく窓をデザインに取り込んだので、透過させたいところ。一方で、塗装のハードルが上がるために細かいマスキングを行いました。

 

これがまた、ワイパーを避けてマスキングしたり小さな三角窓を抜くのに苦労したりと手間が増える一因となりました。

 

塗装した後にカッターで切れ目を入れて抜きました。3枚目が見やすいです。

このひと手間でぐっとトミカ感が出ました!笑

この時の作業はなで打ちラジオを聴きながらですね。 ほんと、お世話になっています。

 

2.2 カラーウェイ

実は色味についてもこだわりを持っています。

アーカイブを参考に、その年代に多い色味をできるだけ反映しようと思っています。(実際はカラバリがあったのでしょうが、標準的なところを狙いたい)

toyota-automobile-museum.jp

 

あくまでアーカイブのもの前提ですが、今回は下記の色で作製しました。

 

・白+クリーム系統 

-20’sは濃い緑や赤が多かったのに、年を追うごとに白や灰色、くすんだ緑など色味が落ち着いている印象です。

・赤+黒ルーフ

近代的な印象を受けるツートンですが、「トヨタスポーツ800」にも採用されているようでした。かっこよかったので採用!

↓トヨタ博物館アーカイブ「トヨタスポーツ800」のページ

https://toyota-automobile-museum.jp/archives/car-database/detail.html?id=55

・濃いめのブルー

日産ブルーバードがきれいな濃い青でした。これと同じ青を見つけることはできませんでしたが、藍色に近い濃いめのものを選びました。

↓トヨタ博物館アーカイブ「ダットサン ブルーバード P411型」のページ

https://toyota-automobile-museum.jp/archives/car-database/detail.html?id=139

・鮮やかなイエロー

ホンダS800がきれいな黄色でかっこよかったので採用。塗料はホンダのイエローです。シビックなどにも使われている黄色です。

↓トヨタ博物館アーカイブ「ホンダ S800」のページ

https://toyota-automobile-museum.jp/archives/car-database/detail.html?id=24086

 

なお、フロントグリルは

白・赤→シルバー

青・黄→ブラック

としています。 ちょっとしたバリエーションです。

 




2.3 追加のクリアパーツ

レジンを後で追加することでクリアパーツを再現しました。

 

・ヘッドライト

-20’sのときから採用しています。ライトのパーツをへこませて、そこに透明レジンを流し込むことでライトカバーを透明で再現しています。

 

また、正面のフォグランプ?ウィンカーだと思いますが(ここにきてデザインに対する機能面があいまい…)小さなくぼみにもレジンを流しいれています。

 

・サイドマーカー

こちらもレジンにオレンジで着色してクリアパーツを再現しました。

 

ここが色味的にもよいアクセントになっていると感じています!

おわりに

ご覧いただきありがとうございました。

こだわりを詰めすぎて製作時の手間がかなりかかるものとなりましたが、その分クオリティを上げられたかなと思っています。

 

頑張って作ったクラシックカーキーキャップはBOOTHに出展しています。

 

 

よければご覧ください。

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それでは次の記事も見ていただけると嬉しいです。

木とレジンの美ーウッドレジンキーキャップの作製3(完成)

ご覧いただきありがとうございます。

前々回(第1回目)はウッドレジンとはなにか、自分なりにまとめてみました。

前回(第2回目)はウッドレジンのブロックを作製するところまでまとめました。

 

kirimanworks.hatenablog.com

 

kirimanworks.hatenablog.com

 

今回はウッドレジンキーキャップの作製で、ブロックからキーキャップを切り出し、削り出して完成するまでをまとめていきます。

1‐0.準備物

  • ノコギリあるいは切り出せるリューターなど
  • やすり(僕は水研ぎの400,600,1000,1500,2000番)
  • コンパウンド(粗目、中目、鏡面用)
  • 市販のレジンの型・あるいはキーキャップの軸
    • 一応、僕のBOOTHで軸だけ扱っていますので型までは・・・というかたはよければ。

      kiriman-works.booth.pm

  • レジン
1‐1. ノコギリ・リューターなどの取り扱いについて注意

異種混合物を取り扱います。 木材はかなり硬く、レジンは柔らかいため切り出したり削り出したりする際に刃の通りが一定ではありません。

力の入れ具合が変動するため、かなり危ないです。僕は何度も手を削りました。よって、ここまで書いていてなんですがウッドレジンはあまりお勧めしません…

それでも、という方はしっかり手袋や危険性に注意した上で作業を行ってください

 

2‐0.ブロック→キーキャップのサイズへ切り出し

大きなブロックから、1Uサイズや1.5Uサイズより少し大きく切り出します。

 

2‐1.切り出し

使いたいところをノコギリあるいはリューターで切り出します。出したい模様を意識して、切り出す位置を決定しました。 このときは1Uと1.5Uを作ってますね。

 

ブロックを作る際に、木材を少し高さ方向で高く切ってあります。出っ張ている木材をこれまた切り落としましょう。

 

3‐0.キーキャップへと成形

ブロックをキーキャップの形へ加工していきます。ここはひたすら削り出しです。

 

3‐1.概形を削り出し

四角いので、お手本となるキーキャップと見比べながら削り出していきます。

(ちゃんと寸法測って、下書き書いてやってもいいと思います)

 

このときに、木は硬いので力が入る。レジンは柔らかいので、力は抜く。

これを1辺でやると 力:強→弱→強 みたいに変化していきます。ちょうどこの境目で例えば削りすぎたり(木材→レジン)、引っかかってキーキャップが飛んできたり(レジン→木材)します。

僕はお手製の簡易作業ブースでやっているのですが、何度も助けられました。ものすごいスピードでキーキャップが飛んできますよ!!

 

3‐2.キャップの形にする

台形のブロックだと、キャップとしてはまりません。そこでドリルを使って、ブロックの内部をくりぬいていきます。

 

この時も素材間の境目でドリルが暴れてえらいこっちゃになります。気を付けてください。

 

で、土台部も削ってきれいにしておきます。(上の3,4枚目)

最後に整えるようにしたのは削る面積が多いと研磨で整えるのが大変だからです。概形を作ってからは先に内部を削って外周を薄くしたうえで、整えると比較的少ない労力でできます。

 

ここまでくると、木も薄くなり内部を光がとおるようになるので先ほどよりも透明感が増して模様がきれいに見えてきます。

 

 

3‐3.研磨

あぁ、大変な研磨です。 本当にこの工程は大変です。でも、磨き終わってきれいになった姿を見るのは本当に気持ちがよいものです。

 

面がきちんと出ていて、角もぴちっとしたラインになっているのは見ていて気持ちがよいです。



ここまで行くのに、八段階の研磨を行うわけです。

 

4‐0.仕上げ

形ができたので、あとは軸をつけてオイルフィニッシュです。

 

軸は別に市販の型を用いて作製します。

で、それをまずは回転方向と前後左右の水平を確認した上で、UVレジンで仮固定する。

その後、2液性レジンを内部に薄く敷く。これにより内部の透明度と固定強度が上がります。

 

最後に、蜜蝋で木部をしっかりとコートしてあげれば深いツヤが出ます。

 

 

 

完成!! きれいに仕上がりました

 

おわりに

ご覧いただきありがとうございました。

木を切り、ウッドレジンブロックを作り、成形し、軸をつけて研磨と工程が多いですが自分的には大満足の出来上がりです。

 

頑張って作ったウッドレジンキーキャップはBOOTHに出展しています。

(20240519執筆時 残り1点)

 

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