きりまん工房ーキーボードのキーキャップ製作

レジンや木材、漆などいろいろな素材でキーキャップ作ってます

クラシックカーキーキャップの製作過程2‐色塗りから完成まで

ご覧いただき、ありがとうございます。

クラシックカーキーキャップをスカルピーで作製した過程をご紹介します。

 

前回は原型づくりから注型までを書きました。

kirimanworks.hatenablog.com

 

今回は注型後の作業をまとめていきます。

 

 

4.0 色付け

透明でもいいのですが、やはり色を付けたいところ。

今回は2通りの手法を検討しました。

 

 

 

4.1 多色レジン注型

色を付けたレジンを、その部品ごとに注型していくことで多色のものを完成させます。

 

これが難しかったーーーー

 

方法

  1. 2液性レジンを混合
  2. 分注して色を付ける
  3. 少し硬化させて粘度を高める
  4. 型に少しずつ流し込む(意図しないところに流し込まないように、慎重に)

これで1日待ちます。で、固まったらまた上記を繰り返すわけです。

 

ただし、思ったようにレジンはとどまってくれません。垂れてしまうこともあるので、高さがある部分だと思ったようにはいかないですね。

 

ただ、なんとか完成! 思ったよりはよいですが、細かいところの色分けを考えると手間がかかりすぎます。

 

 

4.2 色塗り

車がモデルなので、車専用の塗料で塗りました。Holtsのタッチペンです。

ダークグリーン: センチュリーやクラウンなどトヨタの高級セダンと同系色のダークグリーンマイカを使用 深い緑です

マイカレッド: 艶やかで深みのある赤を使用 こちらもマイカが入ることで赤の中にきらめきを感じます

 

4.2.1 下地作り

2液性レジンで注型後、洗浄して表面の油分をふき取り、サーフェーサーで下地を作ります。

でっぱりが多いので、やり残しがないようにと吹きすぎると細かい溝が埋まるというジレンマ…


4.2.2 色塗り―大まかに

ベースの色を広く塗っておき、細かいところを後に塗っていきます。

タミヤの細い筆を使用しました。 

車用の塗料は乾燥が早いので、塗料皿に出してすぐに塗らないとドロドロになりますね。筆も固まります。

うすめ液が必須でした。ちまちま塗ったらうすめ液で筆を洗って、また新しく塗料をとって、塗っての繰り返しです。

 

4.2.3 色塗りー細かく

はみ出しなどは上から塗って補修していきます。色が濃いので下地が透けることなく補修可能でした。

ここが一番神経を使うところで、ホイールやバンパーの縁までしっかり塗分けました。

また、ライトの縁もしっかりとぬりぬり…

 

4.2.4 コーティング

色塗りが終わったら、クリアでコーティングします。

 

2回ほど塗り重ねて、少し厚めにしております。

指の腹で押す分には塗装がはがれることはありません。

爪でひっかけば跡がつきますが、同じく剥がれることはないのでよしとしました。

 

5.0 仕上げ

仕上げにヘッドライトのくぼみにレジンを流し込んでレンズを再現しました。

 

カラーバリエーションは緑と赤の2色としました。

 

 

おわりに

ご覧いただきありがとうございました。

構想からかなり時間がかかりましたが、納得のいくものができたと思っています。

 

この頑張って作ったクラシックカーキーキャップはBOOTHに出展しています。

よければご覧ください。

kiriman-works.booth.pm

 

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それでは次の記事でお会いしましょう。