きりまん工房ーキーボードのキーキャップ製作

レジンや木材、漆などいろいろな素材でキーキャップ作ってます

2023年の振り返り(現在までの自作キーキャップ振り返り)

僕がキーキャップを作り始めたのが、去年の9月ごろでした。(BOOTHに出し始めたのは11月ごろ)

 

それまで眺めているだけの自作キーボードの世界に、自作キーキャップ(アルチザンキーキャップ)を通して足をつっこんでいきます。

 

経緯

キーボードはCherry MX軸しか知らない

↓なんとなくHHKBがすごいんだと思っている

↓マツコの知らない世界で、自作キーボードを知る

↓たねやつさんのブログでレジンでキーキャップが作れることを知る

↓つくってみる

 

 

シリコン型取りとレジン注型

 

先の折り鶴があまりにも細い箇所が多く、うまく注型できなかったので断念

もう少し単純な形の折り紙を模索しはじめる。

標的となったのは、かわいいウサギの折り紙

 

こちらは折り紙でウサギを作製、樹脂粘土で肉付けを行い

シリコンで注型しました

 

このあたりで、型を取ることとレジン注型、気泡抜きなどが練習できました。

 

磨きから始まり、削りへと

磨きについては、シルバーアクセサリーを作製していたころからなにか執着のようなものを持っていました

レジンでも、磨けば磨くほどつやが出ることが嬉しくて、磨きまくりました

 

 

このころにはすでに50㎝×60㎝のきりまん工房ができていますね。

 

で、ハンドルーターがあれば削ることできるやんとなりました

 

削り出しの道へ (全部彫るぞ!)

そもそも素材などにはこだわりがある性格なので、

せっかくなら木のキーキャップがほしい。しかも純粋な木で。

 

と思って作ったのが唐木銘木キーキャップです。

銘木を買ってきて、せこせこブロックに切り分け、キャップの形に削り、

軸受けを彫りだしました。

 

ここでの削り出す、という行為が目にとまり

憧れだったキーボードニュースで紹介してもらったり、

キー部の最中にはびあっこさんともリアルイベントでお話しできました。

(むっちゃうれしかった)(狂っているは誉め言葉!)

 

削り出しを進化させるための螺鈿

あるときアワビ貝をもらいました。

アコースティックギターをやっていたので、”インレイ”をいずれやりたいと思っていました。

インレイは木材などにへこみをつけて、そこに同じ形の貝を埋め込むようです。ポジションマーカーや、装飾に使われることが多いです。

 

で、調べまくって

・漆の技術は塗りと乾燥(この場合は湿潤)、そして磨き

・螺鈿は貝の削り加工でできる

とわかりました。(あくまで、素人レベルでやってみるときの話です。本職のかたに言わせれば様々なポイントがあると思いますが・・・)

 

ここで、自分の技術が組み合わせられると感じました。

 

で、アワビ貝を何度も削り、薄くして桜の花びらをイメージしながら切り出し

純木製のキーキャップに漆を塗り、装飾したのがこちら

 

 

いくつか失敗するうちに、なんとなく感覚が分かって

このような模様も作製できるようになりました(この時は細切りの貝を使用しました)

 

 

 

うーんキレイ!

 

集大成:削り出し成型ーウッドレジンへ

ウッドレジンの作製法は別にまとめます。

木とレジンでも削り出せばキーキャップが作れるとおもい、がんばりました。

 

 

木をレジンで包埋し、ブロック状になったものをカット

キーキャップの形に削り出し、軸をつけて、表面を研磨

 

ここにはレジンの扱い、削り出し、研磨と自分が練習してきたものが詰まっている集大成になったと思っています。

 

今後のキーキャップ作製

ここまで、自分の考える技術を練習しながら、いろいろな材料や時には伝統工芸を取り入れながらキーキャップを作製してきました。

技術面で言うと、昔よりもより手先が器用になった気がします。

 

自分が飽き性なので、

モチベーションは皆さんの「いいね」と、驚くコメント

自分の新しい技術につながるものです。

 

今後の予定

・街並みキーキャップ(石粉粘土)

 

・真ちゅう削り出し、アルミ削り出し、鉱石削り出し(3つともなんとなく削れることはわかった)

 

 

・何かしらモチーフ(車とか作りたいな)の彫塑キーキャップ(高級粘土スカルピー!)

 

ということで、寒くてレジンが固まらない日が続きますので

技術面を磨くほうで時間を使っていきたいと思います。

 

今後ともよろしくお願いします。

 

それでは、またの作品で!