僕がキーキャップを作り始めたのが、去年の9月ごろでした。(BOOTHに出し始めたのは11月ごろ)
それまで眺めているだけの自作キーボードの世界に、自作キーキャップ(アルチザンキーキャップ)を通して足をつっこんでいきます。
経緯
キーボードはCherry MX軸しか知らない
↓なんとなくHHKBがすごいんだと思っている
↓マツコの知らない世界で、自作キーボードを知る
↓たねやつさんのブログでレジンでキーキャップが作れることを知る
↓つくってみる
これは可能性を感じる!!!
— ジョン・マイヤー・キーキャップ (@kiriman_works) 2022年9月25日
試作品 折り鶴キーキャップ…#アーチザンキーキャップ#自作キーキャップ pic.twitter.com/RtCfxghbjs
シリコン型取りとレジン注型
先の折り鶴があまりにも細い箇所が多く、うまく注型できなかったので断念
もう少し単純な形の折り紙を模索しはじめる。
標的となったのは、かわいいウサギの折り紙
2023年の振り返り-1
— ジョン・マイヤー・キーキャップ (@kiriman_works) 2023年12月31日
1.うさキーキャップ
折り紙をシリコン注型したもの。型と注型難易度が高かったが、そこでの試行錯誤がよい注型具合の練習となった
2.銘木キーキャップ
まったくの木だけで作りたかったので、彫った。
一つ彫りきるのに休日一日つぶした。
軸は何度もはめては削りを繰り返した pic.twitter.com/DcxsHqVzSq
こちらは折り紙でウサギを作製、樹脂粘土で肉付けを行い
シリコンで注型しました
このあたりで、型を取ることとレジン注型、気泡抜きなどが練習できました。
磨きから始まり、削りへと
磨きについては、シルバーアクセサリーを作製していたころからなにか執着のようなものを持っていました
レジンでも、磨けば磨くほどつやが出ることが嬉しくて、磨きまくりました
研磨にハマりすぎて…
— ジョン・マイヤー・キーキャップ (@kiriman_works) 2022年11月27日
このピカピカ具合、好き🤤#自作キーキャップ#Keycaps pic.twitter.com/Q9ueMeQlR7
このころにはすでに50㎝×60㎝のきりまん工房ができていますね。
お手製のブースでせっせこ研磨します
— ジョン・マイヤー・キーキャップ (@kiriman_works) 2022年12月19日
散らかって…
いや機能的!笑 pic.twitter.com/QP97t2GaoA
で、ハンドルーターがあれば削ることできるやんとなりました
削り出しの道へ (全部彫るぞ!)
そもそも素材などにはこだわりがある性格なので、
せっかくなら木のキーキャップがほしい。しかも純粋な木で。
と思って作ったのが唐木銘木キーキャップです。
銘木を買ってきて、せこせこブロックに切り分け、キャップの形に削り、
軸受けを彫りだしました。
しれっと完成しました…笑
— ジョン・マイヤー・キーキャップ (@kiriman_works) 2022年12月25日
銘木キーキャップ 鉄刀木
(注意 音声あり)#キーキャップ#keycap https://t.co/6veknvTji0 pic.twitter.com/LIA5fsNp77
ここでの削り出す、という行為が目にとまり
憧れだったキーボードニュースで紹介してもらったり、
キー部の最中にはびあっこさんともリアルイベントでお話しできました。
(むっちゃうれしかった)(狂っているは誉め言葉!)
削り出しを進化させるための螺鈿
あるときアワビ貝をもらいました。
アコースティックギターをやっていたので、”インレイ”をいずれやりたいと思っていました。
インレイは木材などにへこみをつけて、そこに同じ形の貝を埋め込むようです。ポジションマーカーや、装飾に使われることが多いです。
で、調べまくって
・漆の技術は塗りと乾燥(この場合は湿潤)、そして磨き
・螺鈿は貝の削り加工でできる
とわかりました。(あくまで、素人レベルでやってみるときの話です。本職のかたに言わせれば様々なポイントがあると思いますが・・・)
ここで、自分の技術が組み合わせられると感じました。
で、アワビ貝を何度も削り、薄くして桜の花びらをイメージしながら切り出し
純木製のキーキャップに漆を塗り、装飾したのがこちら
見る角度によって色がかなり変わる💡
— ジョン・マイヤー・キーキャップ (@kiriman_works) 2023年3月18日
プロトタイプなので、欠けてたりしますが可能性感じる!
三枚目動画です(見る角度変えています)
本漆 螺鈿細工キーキャップ#キーキャップ#urushi#螺鈿細工 pic.twitter.com/skvdKlaSYb
いくつか失敗するうちに、なんとなく感覚が分かって
このような模様も作製できるようになりました(この時は細切りの貝を使用しました)
自然が作り出す美
— ジョン・マイヤー・キーキャップ (@kiriman_works) 2023年10月22日
Keyboard:Filco Majestouch MINILA-Air 漆ケース換装
Keycap:自作螺鈿キーキャップ(Base:黒檀 本漆塗り)
#KEEB_PD #KEEB_PD_R169 #俺のアーキー pic.twitter.com/BIbzQb7MzS
うーんキレイ!
集大成:削り出し成型ーウッドレジンへ
ウッドレジンの作製法は別にまとめます。
木とレジンでも削り出せばキーキャップが作れるとおもい、がんばりました。
-CONTRAST
— ジョン・マイヤー・キーキャップ (@kiriman_works) 2023年10月8日
Keycap: Series: Wood resin#KEEB_PD #KEEB_PD_R167 #俺キー pic.twitter.com/yoi5lMdC7t
木をレジンで包埋し、ブロック状になったものをカット
キーキャップの形に削り出し、軸をつけて、表面を研磨
好評だったウッドレジンの削りの工程を少しご紹介(1/◯)
— ジョン・マイヤー・キーキャップ (@kiriman_works) 2023年8月12日
木とレジンを組み合わせたブロックを、
キーキャップの大きさ程度に切り出します#自作キーキャップ#キーボード#レジン#ウッドレジン pic.twitter.com/bBExe0YS7V
ここにはレジンの扱い、削り出し、研磨と自分が練習してきたものが詰まっている集大成になったと思っています。
今後のキーキャップ作製
ここまで、自分の考える技術を練習しながら、いろいろな材料や時には伝統工芸を取り入れながらキーキャップを作製してきました。
技術面で言うと、昔よりもより手先が器用になった気がします。
自分が飽き性なので、
モチベーションは皆さんの「いいね」と、驚くコメント
自分の新しい技術につながるものです。
今後の予定
・街並みキーキャップ(石粉粘土)
お家を乗せる高台
— ジョン・マイヤー・キーキャップ (@kiriman_works) 2023年12月13日
階段の骨組みを組みました
お家キーキャップ、先は長い…! pic.twitter.com/tWuWTH41B1
・真ちゅう削り出し、アルミ削り出し、鉱石削り出し(3つともなんとなく削れることはわかった)
真鍮に彫刻 柄はテキトーです
— ジョン・マイヤー・キーキャップ (@kiriman_works) 2023年9月19日
手持ちのビットだと思うような削りができない🙄
あと、焼ならしをしてないため一部密度が高いような削りづらさを感じます pic.twitter.com/KdnkA4U0pz
・何かしらモチーフ(車とか作りたいな)の彫塑キーキャップ(高級粘土スカルピー!)
ということで、寒くてレジンが固まらない日が続きますので
技術面を磨くほうで時間を使っていきたいと思います。
今後ともよろしくお願いします。
それでは、またの作品で!